ライセンスの状況の確認や管理をユーザー自身の手で行えるオンラインシステム「Pomfort Account」が2018年より公開されました。この記事では「Pomfort Account」を開発・公開した経緯についても説明します。
すべてのPomfort製品は、ソフトウェアライセンス許諾を保有する正規ユーザーのみが利用できるように、ライセンスコードを使ったアクティベーションプロセスを採用しています。今日のソフトウェア産業では、多種多様なライセンシング方式が存在しますが、いずれもソフトウェアを使い始めるまでにユーザーに何らかの手間を強いるものです。Pomfort社では、ライセンスを購入後すぐにユーザーが利用できるように、できる限り簡便で即時性のあるライセンスコード方式を採用しています。
複数のPomfort製品ライセンスを保有するユーザーの多くが、異なるMacの間でライセンスを頻繁に移行しています。しかしながら複数のライセンスを数台のMac間でやりくりしていると、どのライセンスがどのマシンでライセンスが有効化されているかを特定することが難しくなります。また、ライセンスがインストールされたままMacが故障したり、譲渡・売却するなどして、OSのクリーンインストールを行ってしまった結果、ライセンスのアクティベーションを解除することができなくなる問題も発生しています。この場合には、Pomfort社にライセンス解除を依頼して、手作業でライセンスを解除する手続きを踏まなければなりません。またこの際の手作業での手続きでは、時差の問題などの理由により即時に問題が解消されないなどの問題を抱えていました。
こうした問題の解決を目指して、ユーザー自身で保有しているライセンスを管理・確認できるようにするべく開発されたオンラインシステムが「Pomfort Account」なのです。
「Pomfort Account」はユーザーが保有しているPomfort製品のライセンスを確認・管理できるウェブベースのオンラインシステムです。デスクトップコンピュータの他、タブレット端末やスマートフォンでの利用も考慮されています。
利用には、まず次のURL https://account.pomfort.com/ からユーザー専用のアカウントを作成します。 「Pomfort Account」では、購入の際に登録したものと同一のemailアドレスをログイン名として使用します。アカウントを登録することで、同一のemailアドレスを使用して購入したライセンスが一緒に登録されます。
「Pomfort Account」に入ると、すべての有効なライセンスおよび最近失効したライセンスが、ライセンスキー、購入日、アクティベーション年月日、ライセンス失効年月日、次回サブスクリプション更新予定日などのライセンスに関連した情報とともに表示されます。
さらにPomfort Accountの画面では、ライセンスがアクティベーションされたコンピュータを特定するための「Location Name」項目も表示します。「Location Name」項目にはお使いのコンピュータ名など、任意の文字列が入力できます。
Pomfort Accountでは、通常のライセンシングを行えるほか、さらに「緊急ライセンス」の発行機能を追加しています。
アクティベート済みの利用中ライセンスを持つ年間更新形式のサブスクリプションライセンス保有ユーザーは、何らかの理由で通常利用しているライセンスが動作しなくなったなどの場合に使用できる「緊急ライセンス」を発行することができます。この「緊急ライセンス」は、たとえば代替機などの他のコンピュータでもすべての機能が利用できます。
緊急ライセンスの作成は、インターネットに接続してPomfort Accountにアクセスできる限りいつでもどこからでも可能です。緊急ライセンスは5日間有効です。
Pomfort Account、そしてサブスクリプションユーザー向けの緊急ライセンスは、ライセンス有効化の利便性や保有ライセンスの状況の一括管理、そして緊急トラブルの回避手段を提供することでカスタマーエクスペリエンスの向上を目指しています。Pomfort社ではPomfortAccountに限らず、ライセンスやその他のご質問や問題解決の手助けができるように願っています。
ClipHouseはCinemaDNG RAWおよびMagic Lantern RAWを限りなくシンプルで簡単に扱うことができるツールです。工程別に用意された4つの「ルーム」画面で編集工程に渡すまでのすべての作業をこなせるソフトウェアツール です。
ClipHouse (クリップハウス)は、RAW収録映像データの取り扱いを極限までにシンプルにしました。撮影されたデータを工程ごとに分かれた4つの「ルーム」ユーザーインターフェイスで、ワークフローをスムーズで簡単にしています:
ClipHouseを使えば、思い描いたカラーやルックも、素早く思いのままに。複雑で難しいRAWの技術的な側面から解放し、的確な表現や意図した色の再現に集中することができます。ClipHouseは革新的で直感的な操作系とともに広大なダイナミックレンジを活かしたクリエイティブな高解像度映像データへのカラーコントロールを提供しています。
RAW収録データを直接、しかも可能な限り軽快に操作できるClipHouseは、ワークフロー全体を通じての品質向上が可能です。編集工程への出力も、高画質ProResへのトランスコードを備えています。
実績ある堅牢なRAWプロセス技術を、より手軽に、もっと身近に。
ClipHouseはCinemaDNGフォーマットと、CinemaDNGに対応した幅広いカメラで利用できます。
…他多数
また、Magic Lantern RAWフォーマットにも対応しています。
ClipHouseは、RAWデータが持つ豊かなデータをそのままカラーグレーディング工程を備えたツールで扱うことができます。高速なGPUプロセシングの恩恵を受けながら、精度の高い浮動小数点処理、最新鋭のアルゴリズムとカラーサイエンスとともに、考えうる最高の画質をもたらします。
LiveGrade(ラ イブグレード)はRAWやLog収録時に役立つオンセットカラーグレーディングツール。デジタルシネマカメラのHD-SDI信号にその場でガンマや色変換 テーブル(LUT : ラット)を適用してモニタリングする事で、撮影現場での正確なイメージの把握を支援します。
LiveGradePROはシネマカメラからのSDI信号にルックを即時に作成。
リアルタイムに適用してカラー確認をするだけでなく、ALEXA XTやCodexのCDLライブラリも活用できるLiveGradeの高機能バージョンです。
Pomfortは2015年7月にLiveGradeの新バージョンを正式公開する予定です。正式公開に先立ち、ベータプログラムメンバーと一部のユーザーにテスト用のベータ版を配布しています。
ルックの調整とライブラリによるルックの参照機能を強化し、DITやカラーリスト、撮影現場で作業をするプロフェッショナルが撮影現場で色表現の幅を広げるオンセットグレーディングツールとしてさらに進化しました。
新たにビデオ入力インターフェイス機能を追加し、ビデオの録画や、1フレームのフレームグラビングに対応しました。これにより従来までのSDIライブフィードの映像に対してだけでなく、収録された映像ファイルや静止画に対してのルック作成・操作が行えます。また、スプリットスクリーンにより比較しながらの作成にも対応しました。
さらにクリップ・ルックライブラリを大幅に強化。タイムコード情報を保持するなど、メタデータ機能が拡張され、LiveGrade v3の強力な「ルックレポート」機能とともに、ポストプロダクションワークフローとの円滑な連携を可能にします。
ルック操作をノードにより多重化することで、プライマリ、セカンダリルックなどのセカンダリカラーコレクション用のフィルタや、フィルタオプションに対応。CDLや3D LUTの多重適用にも対応し、異なるロケーションや異なる撮影条件下やカラー環境、あるいは異なるカメラのセッティングにも柔軟に対応することが可能になりました。
ルックとデイリー動画の統合により、ポストプロダクション工程との連携を効率化
タイムコードおよびメタデータを自動取得したライブラリ
レポート機能でポストプロダクション工程との連携
LiveGrade (Basic) バージョン3では、下記の機能も追加される予定です。
- 静止画ファイルへのグレーディング操作機能 (JPGs, TIFFs、DPX)
- 低照度環境に最適な照度切り替え式のユーザーインターフェイス
システム動作要件
Intel Mac with Mac OS X 10.9 or higher
Silverstack サポート情報および日本語マニュアルです。
「Pomfort SealVerify」は、1ボタン操作のメディアデータの一貫性を検証するツールです。MacおよびWindows向けのソフトウェアとして無償配布しています。Pomfort SealVerify を使うことで、データが改変されることなく受け渡されていることを、実績の豊富なMHLチェックサムを使うことですばやく、簡単・確実にチェックできます。
Pomfort LiveGrade サポート情報です。