LiveGrade PRO 活用シーン
ルック作成の参考に利用できる、動画・静止画キャプチャ機能
全編を通じて作品の色彩表現に一貫性をもたせるには、撮りためた動画や静止画がルック調整の参考材料として大いに役立ちます。
LiveGrade ProはHD-SDI信号をQuickTime ProResムービーや高解像度TIFF等の静止画へのキャプチャ機能を持っています。保存されたクリップはLiveGrade Proのスプリットビュー、サイドバイサイド画面で、リアルタイムに入力されている映像信号と比較しながら高い精度でルックのマッチングが行えます。
【ユーザーより】 プロジェクトのすべての映像・画像データをLiveGrade Proでいつでも利用できるから、プロジェクトのルックの維持管理に重宝する。レンズ、光学フィルターごとに異なる色の特性にも、映像素材を並べて直接比較しながら対応できるので、シーンをまたいでも色彩の一貫性を常に保つことができる。
自動マッチングで、クリップとルックの関連付けを簡単に。
ルックメタデータを管理・受け渡し。レポートの生成
グレードを反映させたラッシュ試写(デイリー)用に、LiveGrade Proで作成したルックをSilverstackに出力して自動的に各クリップとの関連を再現します。ルックはDaVinch Resolveなどのデイリーツールに読み込んでの使用もできます。また、すべてのルック(CDLルック情報を含む)をPDFのレポートに出力も可能です。LiveGrade Proのキャプチャ機能による静止画や動画の取り込みや、HD-SDIライブ信号からのタイムコード情報の抽出ができ、ソースクリップごとへのルックの割り当てを自動化することができます。
【ユーザーより】 ルックの参照となるサムネイル画像、タイムコードやカメラメタデータなどのテクニカル情報のほか、カチンコのデータも手入力ができ、ソースクリップとルックの関連付け作業がこれまでになく簡単になりました。また、作業ミスや判然としない関連性も最小限に抑えられます。試写データの作成・受け渡しの際のコミュニケーションも楽になり、手際よく進みられるようになりました。
LiveGrade PROを遠隔操作
iPhoneから簡単にリモートコントロール
他のクルーとの撮影中の打ち合わせの時など、LiveGradeを操作するコンピュータから離れた場所での操作が極めて重要になる場面が発生します。LiveGrade Proは、iPhoneをリモコンパネルに変えるiOS用アプリケーション「LiveGrade Pro Remote」を使ってWiFiで接続することで、ライブラリに用意した異なるグレードの適用やバイパスカラー、やLUTデバイスの切り替えをリモートで行えます。操作結果は即座にモニター出力に反映されるので、リアルタイムに確認やルックを切り替えが行えます。
【ユーザーより】 ― LiveGrade Proは、Macを離れていてもリモート操作できるから、撮影現場ではそれぞれの持ち場に居る撮影監督やプロデューサー、ディレクター達とコミュニケーションをとりながら連携作業が加速します。「LiveGrade Pro Remote」はApp Storeで無償ダウンロードできます。
静止画ファイルをつかったグレーディング&プレビュー
JPG、DPX、動画から抽出した1フレームに対するグレーディング
SDI信号がなくても、ファイルプレビューを使えば、どんな時でもクリエイティブプロセスを円滑に続行するため、ライブラリ内のルックを比較したり適用することができます。
LiveGrade ProはJPG、 TIFF、 DPX静止画ファイルやQuickTimeから抽出した1フレームを開いてグレードを適用したり、異なるグレードを同じ静止画に適用した画像をサイドバイサイドで並べて比較検討することもできます。
【ユーザーより】 ― シンプルで直感的なLiveGrade Proの利便性は、ライブ映像信号フィードに対してだけでなく、既存のファイルに対しても使えるようになりました。意図したルックをつくり上げるための自由度がより高くなりました。
各カメラに用意された専用「log2video」LUT
各種カメラ専用の豊富なLUTプリセットを用意
各カメラメーカーから用意されたテクニカルLUTはは、Logカメラ信号からRec.709に変換し、オンセットプレビューに活用できます。このテクニカルLUTは基準として、調整やクリエイティブルックを作り出す元として利用することができます。
この基準値として不可欠なテクニカルLUTプリセットは、 Alexa Log-C、 Amira Log-C、 Canon C-Log、 REDlog、 SLog2、 SLog3など、主要各デジタルシネマカメラの値を収録しています。
【ユーザーより】 ― テクニカルLUTやクリエイティブ 3D LUTルックをオンセットで直接異なる複数のカメラからの信号に適用して確認や調整ができることは、フォーカスやライティング、露出条件を収録時に改善することに役立ち、ポスプロ工程での無理な調整作業を減らすことができます。