LiveGrade Pro v4の新機能
ショットライブラリの拡張 : 各撮影日のデータをまるごと記録
メタデータ : メタデータ項目を多数追加。カメラに関連したメタデータの情報を拡充しました。
ルックプリセット : ルックプリセット保存用の専用ルックプリセットライブラリを追加。
フォルダヒエラルキー : フォルダ後続を階層化し、プロジェクト管理を強化。
メタデータ事前設定 : 収録に先がけて事前にメタデータ項目を入力。
●ライブカメラメタデータ
刷新されたスロットバー : 接続されているすべてのカメラからのライブ映像とメタデータを一括表示。
カメラ : 接続されたすべてのカメラのライブメタデータをHD-SDI接続経由で取得/表示。ARRI Alexa, Sony F55, Panasonic Varicamに対応。
●ビデオスコープ
ネイティブビデオスコープ : 波形、ヒストグラム、各種設定機能を備えたビデオスコープ機能
汎用性の高いビデオスコープ : 動画やライブビデオ信号だけでなく、静止画やキャプチャずみの動画にも利用可能。
● キーボード・ショートカット管理
キーボードショートカットのカスタマイズ : 好みのキーをメインメニューの操作項目単位に割り当て可能。
新規デフォルト設定 : 撮影現場でのインタラクティブな操作に最適化した新たなデフォルトショートカットに刷新。
● よりクリーンな操作画面に刷新
モダンで洗練されたユーザーインターフェイスに刷新
● 対応ビデオ機器
AJA : IO 4K等を用いたマルチチャンネルキャプチャ、再生、メタデータ集録に対応。
対応信号レンジ : 収録時の設定でリーガルレンジおよびエクステンデッドレンジへの設定切り替えが可能。
● ARRI Alexa LF対応
- CAP対応: ARRI Alexa LFのグレードコントロールにWifi経由のCAPプロトコルで対応。
■ ショットライブラリ
カメラ関連のログを網羅したショットライブラリ
新しく搭載された「ショットライブラリ」は撮影日ごとに発生する幅広いログを記録する機能を豊富に備えています。ルックメタデータだけでなくカメラにまつわる情報を収録し、過去に収録された撮影素材やキャプチャ済みの映像、静止画をより便利に閲覧できます。
また、あらかじめ撮影に備えて事前にメタデータを入力しておくこともできます。各情報はSilverstackと同様にフォルダやビンによりグループごとに分類・階層化されて表示されます。これらのすべての情報はPDF形式のレポートに出力もできます。
■ ライブメタデータ
カメラからのライブ映像とともにカメラメタデータを表示
AJA または BlackmagicDesign製のビデオ入出力デバイスとの併用で、LiveGrade Proは複数の映像信号のキャプチャが可能になりました。ARRI Alexa, Sony F55, Panasonic Varicamなどのシネマカメラでは、より詳細なカメラメタデータをHD-SDIに重畳されたアンチラリデータ(ANCデータ)を取得可能。
ライブイメージの隣に新たに追加されたスロットバー上にライブメタデータを表示します。また、これらのすべての情報はショットライブラリに記録されます。
■ ビデオスコープ機能
露出やホワイトバランスのチェック、基準への適合など映像の品質管理に欠かせない、モニター、ベクトルスコープ、ヒストグラムの3種類ビデオスコープを搭載。各ビデオモニターは信号処理や表示方法を使用スタイルにあわせて調整可能。波形モニターには、グレーディングやルック管理に役立つ、ルック適用後の波形表示機能も備えています。
LiveGradeの新機能
Teradek社「COLR」に対応
WiFiワイヤレス接続でリアルタイム・ライブグレード
新たにワイヤレスLUTデバイスのTeradek社「COLR」に対応し、撮影現場でのグレーディングワークフローの柔軟性を拡げました。WiFiによるワイヤレス接続でLiveGrade ProからCOLRに対し、リアルタイムにカラーコレクションを行えます。
最大32までのルックをCOLR側に保存することが可能です。3D LUT、ASC-CDL、ACESワークフローに対応します。
詳細についてはサポート記事「LiveGrade - LiveGrade ProからTeradek COLRを操作する」を参照ください。
LUT対応Canonモニターでのルック操作
撮影現場での機器設置が今までになくシンプルに
LiveGrade Proはキヤノン製4Kリファレンスディスプレイ「DP-V2410」および「DP-V3010」のルックプロセス機能に対応。モニターに対してネットワーク接続経由で直接ルック情報の操作を送り込むことで、外部のLUTデバイスを不要にしました。モニターに直結すれば、CDL、3D LUT、セカンダリー、ACES を入力されるHD-SDI信号に適用することができます。
詳細についてはサポート記事「キヤノン DP-V2410 / DP-V3010 モニターをLiveGrade Proで使うには」を参照ください。
FSIモニターでのLook操作に対応
LUTデバイス不要でインタラクティブにルック操作
FSI(Flanders Scientific)社のDM250モニターが内蔵するルック処理機能に対応。LiveGrade ProからイーサネットまたはWiFi経由でルック情報を操作することができます。モニターに直結すれば、CDL、3D LUT、セカンダリー、ACES を入力されるHD-SDI信号に適用し、リアルタイムに確認することができます。
HD-SDI信号のキャプチャ、表示に対応
ライブ映像、キャプチャした動画・静止画を参照用に活用
LiveGrade Pro は、映像信号に対するリアルタイムのグレーディングだけでなく、一般的な映像ファイルに対するグレーディングの利点を組み合わせ、さらに進化。
新たに映像信号の収録機能を追加し、ムービーおよび静止画のキャプチャに対応しました。収録された動画・静止画ファイルを使った繰り返し検討が可能になり、プロジェクト全体の色彩表現に一貫性を持たせることができます。また、スプリットスクリーン機能により、画面を分割しての比較検討も可能。より便利に精度の高いルック作成が可能になりました。
「ルックライブラリ」機能を拡張
タイムコード情報を元にした、ルックと映像データの関連づけでより便利に。
LiveGrade Proで収録された動画や静止画ファイルは自動的にルックライブラリに保管されます。収録と同時にHD-SDI信号からのタイムコード情報もメタデータとして抽出されます。ライブラリから、タイムコード情報とルック名を伴ったPDFでのルックレポートの出力も可能。後続の各ポスプロ工程で、ルックと映像素材の対象照合に役立ちます。
カスタマイズフィルタの適用に対応
カラーコレクションの選択肢を広げる、多彩なフィルタ群
複数のさまざまなCDLフィルタを同時に適用することで、ユーザー好みのカラーパイプライン群を構築できます。多種多様なレンズごとの特性や、各種レンズフィルターごとの補正に特に有用です。さらに、セカンダリカラーコレクション用のフィルタにより、特定の色や色域に対する補正・操作を加えることも可能です。たとえば、特定のシーンで彩度が強すぎる特定の色を和らげるなどの処理を行えます。