製品仕様

ContentAgentはホストPCにインストールしたターンキーシステムにてお届けします。このターンキーシステムのCPU/GPU/ストレージなどのハードウェアは目的や要望に応じてカスタマイズすることが可能です。システムは単独での使用から、ネットワークに組み込みクライアントからのウォッチフォルダへの素材データの投げ込みが可能なトランスコード・アプライアンスとしての使用ができます。この時SAN/NASなどのネットワーク・トポロジに接続しトランスコード処理の広範囲な自動化を推し進めることも可能です。

トランスコード処理内容が高度に、ジョブが複雑になると1台のContentAgentターンキーシステムでは処理が追いつかなくなります。こんな時には専用オプションのJobAgentトランスコーディング・ノードを拡張し分散処理体制を確立することができます。Tachyonを使用する高品位フレームレート変換にはより処理能力が優れたNVIDIA社のTESLA GPUを使用することでフレームレート変換時間を短縮することが可能です。

ハードウェアのみならずContentAgentには多くのソフトウェアオプションが用意されています。ターンキーシステムにプリ・インストールされていない機能は必要に応じて随時追加することが可能です。このため使用しないソフトウェア・オプション機能を購入する必要がありませんので無駄なコストを抑えます。

オプションのビデオI/Oカードを追加することでベースバンドSDI信号のキャプチャとモニター信号出力機能を活用できます。

ターンキーシステム構成例

HP Z840ワークステーション
Windows 7 Professional (64bit)
デュアル Intel Xeon E5-2690v3 (2.60GHz, 12コア, 30MB, 2133MHz)
500GBハードディスク(Cドライブ)
1TB SSD x 4のワークドライブ(RAID0)
64GB DDR4 SDRAM(2133MHz, ECC, Registered, 8GBx8)
NVIDIA Quadro K5200 (VRAM 8GB)
HP Z24n プロフェッショナル液晶モニター
ContentAgent基本ソフトウェア・パッケージ

基本ソフトウェアパッケージ機能一覧

ノード操作によるワークフロー設定ツール
ウォッチ・フォルダーによる自動処理
メタデータ・ベースの処理工程中の自動判断
FTPアップロード / Eメールによる発報と通知(HTMLの添付可能)
統合されたデータ再生機能(SDI信号出力はオプションで拡張可能)
連動外部アプリケーションへのコマンドライン処理
ネットワーク経由およびローカルボリュームへのデータコピー
MD5方式によるチェックサムとベリファイ
オーディオのパッチング
グラフィックス / テキスト / タイムコードのオーバーレイ挿入処理
クリップの連結とトリミング
メタデータのマネジメント
カスタマイズ可能なXML出力
SOAPまたはXMLによるAPIツール
ビデオデータのクロップ/スケーリング/パディング
標準品質のフレーム・レート変換
高度なMPEG2 / MPEG4マルチプレクシング
MPEG1 / MPEG2 / WMV / H.264 / AVIのエンコードとデコード
収録カメラ使用のメモリーメディアの直接認識とトランスコーディング