Silverstackのグレーディングコントロールについて

グレーディングパネル画面の概要

Grading Panel
図 : Silverstack UI画面

Silverstackのグレーディングパネルは 各種制御・画像フィルタリングの制御で構成されています。 各制御はノードごと(3D LUTノード, CDLノード等)にグループ化されています。

グレーディングモードセレクタ (Grading mode selector) … グレーディングモードをドロップダウンメニューで切り替えられます。

ノードを持つグレード・コントロール (Grade controls with nodes) … CDLカラーコントロールや、3D LUTローディングノード、サチュレーションなど、グレーディングモードに応じたすべてのノードが表示されます。青い色のチェックボックスで、各ノードの有効・無効を個別に切り替えられます。

Look Souce Name  (ルックソース名) … 現在適用されたルックの名称

Look Actions (ルックアクション) … つぎのルックアクションメニュー項目を内包します。

- クリアボタン(Clear buttons) … ルック全体またはカラー調整をクリアすることができます。

「ニュートラル」ボタンはすべての設定(カラーおよびLUT)をリセットします。
「リセットカラー」ボタンはカラー設定をニュートラル状態にリセットします。

-Match Looks

- クリアボタン(Clear buttons) … ルック全体またはカラー調整をクリアすることができます。

「ニュートラル」ボタンはすべての設定(カラーおよびLUT)をリセットします。
「リセットカラー」ボタンはカラー設定をニュートラル状態にリセットします。

「Grade controls」は下記の要素を保持しています。

- Gradeing Node :
- Node Enabling :
- Edit node structure :
- Control Panels
- Result Curve :


グレーディングモード (Grading Modes)

Silverstackは、各種デジタルシネマカメラ固有のフォーマットやワークフロー環境に特化したグレーディングモードを数多く備えています。

ノードベースで設計されているSilverstackは、フィルターノードの組み合わせで多彩な色彩操作が行えます。また、ノードの順序を入れ替えたり、青色のチェックボックスにより特定のノードを無効に切り替えるなど、柔軟性で自由度の高い操作体系を持っています。 各フィルタ・ノードの処理順序は画面の「上から下方向」に順番に処理されます。

各グレーディングモード はそれぞれ異なるレベルでのグレーディングの作成・調整が行えます。各グレードには互換性が存在し、ワークフローのなかで色情報の処理の制約が発生することがあります。たとえば、カメラ固有のグレーディングモードは、カメラに転送される際に互換性を保つための対策として特定の段階でロックされてしまいます。

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グレーディングモードの選択項目

最も調整の自由度が高いグレーディングモードとして、「アドバンストモード」および「フリースタイルモード」の2種類が用意されています。

CDL & LUT グレーディングモード



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図 : CDL & LUTグレーディングモード

CDL & LUT グレーディングモードでは、幅広いワークフロー形態に対応するASC-CDLコントロールを備えています。 Logカラースペースで収録されたクリップには、Silverstackは3D LUTのインポート機能や、3D LUTプリセットの適用が可能です。
CDLをログガンマだけでなくビデオガンマとして適用するワークフローに対応するには、CDLアドバンストグレーディングモードを使用している場合で LUTとCDLフィルターの順番を入れ替えることができます。
CDLとLUTモードはRec. 709クリップに対して3D LUTを当てることなく使用できます。
CDL&LUTグレーディングモードのカラーコントロールは下記の各部で構成されます。

ASC-CDLコントロール (ASC-CDL controls)ノード …


        RGB シャドウ、中間調(ミッドトーン)、ハイライト、カラーホイール

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図 : ASC-CDLカラーホイール

サチュレーションスライダノード

gc saturation
図 : サチュレーションノード

3D LUTノードのインポート : CDL&LUTグレーディングモードでは、3D LUTおよびCDLファイルのインポートが行えます。またASC-CDLファイルのエクスポートも可能です。
3D LUTインポートオプションでは各チャンネルのアベレージドカーブが表示されます。

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図 : 3D LUTノード

CDL アドバンスト (CDL Advanced)

複数のノードの追加や、ノードの処理順序の入れ替えが行えます。

Alexa ルック (Alexa Looks)

ARRI ALEXAカメラ互換のALEXAルック(.xml)を作成用します。詳細についてはALEXAルックグレーディングモードを参照ください。

フリースタイル (Freestyle)

完全に自由なグレーディング調整操作を実現するモードです。非常に高い自由度を持ちますが、一方でこのモードで作成されたエクスポート可能な形式に制約があります。

ACES CDL

ACES規格に適合するモードです。詳細についてはACESグレーディングモードを参照ください。

ACES CDL Advanced

同じくACES規格に適合するモードです。複数のノードの追加や処理順序の入れ替えなど、より高度なワークフローに対応します。

Varicam互換 (Varicam Compatible)

パナソニック Varicam 35カメラに対応した3D LUTおよびルックを作成します。

Amira互換 (Amira Compatible)

ARRI AMIRAカメラに対応したAMIRAルック(.aml)を作成します。

利用可能なグレーディングノード

CDL ノード

CDLノードはオフセット、パワー、スロープの3つの調整用カラーホイールを備えています。

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図 : CDLノード

3D LUT ノード

3DLUTノードは「Load…」から読み込んだ3D LUTデータを利用するノードです。 Rec.709カラースペースへの変換など、プリセットで用意された3D LUT値の適用もできます。

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図 : 3D LUTノード

サチュレーションノード

ルックの彩度(サチュレーション)をスライダーで調整します。

gc saturation
図 :サチュレーションノード


 カーブノード

gc curve
図 : カーブノード

カーブノードは1D LUTカーブを調整します。「Edit」をクリックすると、カーブエディタ画面が開き、カーブを編集して微調整が行えます。

  • カーブ上をクリックして調整点(ポイント)を追加したり、調整点のドラッグ・ドロップで値を調整できます。
  • ポイントをエディタ画面外にドラッグすればポイントが削除できます。
  • カーブエディタ上にマウスポインタを合わせると数値で値が表示されます。


 gc cdl curve
図  : カーブエディタウィンドウ

 HHS ノード

HHSノード(HueトゥHue アンド・サチュレーション)は、映像上の特定の色相(Hue)領域を絞りこみ、色相・サチュレーションを変化させて別の色と置き換えることができます。次の例では、シャツの赤色だけをサチュレーションを下げて脱色しています。
gc hhs

HHSエディタは色相環(Hueサークル)上でのドラッグ・ドロップ操作が行え、置き換え元と置き換え後の色をカラースペース上指定できます。


 gc hhs wheel

図 :  HHSエディター