Archiware P5が対応する並列処理、同時処理はどのようなものですか?


Q: Archiware P5が対応する並列処理、同時処理はどのようなものですか?

Archiware P5はジョブ、デバイス、そしてソースまたはクライアントの並列処理をあらゆる組み合わせで対応しています。

Q: デバイスの並列化とはどのようなものですか?

デバイスの並列化とは同時分散およびシングルデータストリームの複数デバイスへの書き込みを意味します。
P5は単一のデータソース(クライアントファイルシステムなど)から複数メディアドライブへの同時書き込みを行うデバイスの並列化に対応します。
データは1ファイル毎を原則に分割されます。つまり、ファイルの要素 (helios, xinet または hfs forks, windowsデータストリームなど)を含む単一のファイルは分割されることなく、個別のメディアに記録されます。


Q: クライアントまたはソースの並列化とは?


データをメディアに記録保存する時に、複数のデータソース(異なるクライアントや異なるファイルシステム、ジョブなど)をまとめたデータストリームを同一の記録メディアに保存することができます。
通常では、P5はファイルをブロックに分割し、保存されるファイルが記録メディアに適切に保存します。
記録メディアに対し、複数のソースからのデータフィードが存在する場合、各データソースごとのブロックは単一のデータストリームに重畳し一本化されて記録されます。

Q: ジョブの並列化とは?

Archiware P5はバックアップ、アーカイブ、シンクロナイズ、ラベル、リストアなどのあらゆする種類、かつ複数のジョブの同時実行に対応しており、分散させてハードウェアリソースを有効活用することができます。
これらのジョブは同一のプールやボリューム、ドライブ、クライアント、またはファイルシステムに対して同時に実行することができます。

Q: デバイスの並列化が有用な場面は?

デバイスの並列化が有用な場面は、ソースからやってくるデータストリームが 受け側の書き込まれるドライブのパフォーマンスを上回る帯域の場合です。(受け側のストレージデバイスのパフォーマンスが追いつかない場合)
このように受け側のストレージデバイスのパフォーマンスが追いつかない場合は、ドライブ機器の数を増やして書き込み負荷を分散させることが有効になります。ドライブデバイスの並列化による副作用としては、単一のデータソース(単一のディレクトリ内のファイルなど)が複数のメディアにまたがって存在することです。つまり、リストアの際には複数のメデイアを扱わなければならなくなります。(バックアップto ディスクの並列化の項もご参照ください)


Q:   バックアップto ディスクの並列化が有効な場面は?

(前述のデバイスの並列化の項もご参照ください)
バックアップto ディスクを1つ以上のバーチャルドライブに対して並列で実行することは、ドライブが複数の異なるディスクにファイルの書き込みを行う場合のみにおいてメリットが得られます。このような場合にのみ、より広大な帯域が望めるからです。

Q: ソースまたはクライアントの並列性が有効なケースはどのような場合でしょうか?

ソースの並列化が効果的な例としては、ソースから送り出されるデータストリーム帯域が、書き込み対象のデバイスの最大データレートに到達しない場合です。高速なデータストレージの利用が浸透しつつある近年では頻繁に発生するケースです。またはネットワーク帯域がボトルネックとなっている場合などです。このような場合では、供給するデータを書き込みを行うデバイスに単一のデータストリームにして供給するほうが適しています。経験則からの目安としては、1つのデバイスに対して4クライアントがマルチプレクシングされるのが望ましいでしょう。


Q: デバイスクローニングとは何ですか?

2つのP5ボリュームに、ブロックレベルで同一のデータを同時に書き込むことです。書き込み対象となる記録メディアのエラーなどによる書き込み失敗に備えるものです。テープメディアでの不良は日常的に多いため、常用しているプライマリストレージ(オンラインストレージ)からのデータをテープに移行する場合や、長期アーカイブを行うデータについては、クローニングの利用をおすすめします。

並列化・同時処理についてのホワイトペーパー

下記リンクから「Why Parallelizing and How?」(英語 pdf)がダウンロードいただけます。

http://www.archiware.com/support/download/Parallelizing.pdf

下記Archiwareナレッジベース記事「Running two disks as parallel Virtual Libraries 」(英語)もご参照ください。

http://portal.archiware.com/support/index.php?/default_import/Knowledgebase/Article/View/141/0/running-two-disks-as-parallel-virtual-libraries