6章14 ユーザー設定
バージョン6以降、P5はユーザーアカウントをユーザー設定にて内部管理しています。
ユーザープリファレンスでは、ユーザアカウント、アクセスパスワード、P5でのユーザの役割を定義します。ここでは、例えば「アーカイブ」のように、特定の機能をユーザーに許可または拒否することができます。ユーザーは、初期状態では、一般ユーザーから設定を継承しています。
P5はユーザーが行う全ての操作を追跡し記録します。これによりユーザーは前回の操作セッションで中断したところから操作を再開継続する事ができます。
ユーザー設定には...
- ウェブブラウザを使ってP5に管理者としてログインします。
※詳しくは４章１「ウェブブラウザの起動」を参照ください - トップメニューからモジュール（バックアップなど）を選択し、画面左下の「拡張オプション」から「ユーザー環境設定」を開きます。
- 画面下から「新規」を選択します。
- 各項目を設定します。
ユーザー名： … ユーザー名を入力します。コロン「:」や空白文字は使用できません。
説明： … ユーザーの説明欄です。
パスワード： …ログインバスワードを入力します。P5はこのパスワードでユーザーを認証します
ステータス：
ステータスはユーザーの有効・無効を設定します。
» 有効： このユーザー設定はシステムに利用されます。
» 無効： このユーザー設定はシステムに利用されません。
ユーザーロール
各ユーザーは、個別に異なる操作の実行権限を付与することができます。これらの権限は、常にログイン領域と関連付けられています。
ユーザーのリストアを許可：ユーサーがバックアップまたはアーカイブからデータをリストアすることを許可します
ユーザーのアーカイブを許可：ユーザーがデータをアーカイブすることを許可します
オペレーター：ジョブの開始や停止及びテープの交換などを行うオペレーター権限を付与します
アドミニストレータ―：全ての権限をユーザーに付与します
※注意：Genericユーザーアカウントの設定は、新しいユーザーレコードを作成する際のデフォルトテンプレートとして使用されます。そのユーザーにはパスワードを設定せず、”ユーザーのリストアを許可” と ”ユーザーのアーカイブを許可”フィールドにチェックマークを付けないことをお勧めします。
バージョン6から、P5ではシステム（OS）アカウントを使用しない、またはサポートしないようになりました。
ユーザー設定に定義されていないユーザーは、P5にログインすることができません。また、P5のユーザー権限は、OSの権限とは関係なくなります。
☆通知
メール通知を送信：
このボックスをチェックする事で指定のユーザーに通知のメールを送信します。
イベント通知：
どのイベントの際通知するかを指定する事ができます。追加されたイベントのいずれかの状態になると、指定のメールアドレスにEメールが送信されます。
Eメール:
ユーザーのEメールアドレスを入力します。
「テストEメールを送信」ボタン:
このボタンで指定のユーザーにテストメールを送信できます。
Eメールが正しく送信されるには、有効なメールサーバーを「ローカルホスト」の設定で指定されていなければなりません。
メール通知のほかに、Macでは「Growl」、Windowsでは通知領域を使用して、通知を表示させる設定が可能です。
通知の送信方法
管理者ユーザーまたはP5スケジューラーによって実行されたジョブは、すべての管理者ユーザーに通知されます。
オペレーターが開始したジョブは、すべてのオペレーターに通知されます。
それ以外のジョブは、そのジョブを開始したユーザーに通知されます。
下記のイベントから選択できます：
イベント通知:
- Archive/Backup/Sync Job Ok / アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズが終了。
- Archive/Backup/Sync Job Warning / アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズの警告。
- Archive/Backup/Sync Job Error / アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズのエラー。
- Other Job OK / 他のジョブ（リストアなど）が終了。
- Other Job Warning / 他のジョブの警告。
- Other Job Error / 他のジョブのエラー。
- Other Job Waiting / アーカイブ/バックアップ/シンクロナイズを含む全てのジョブの待機状態を通知します。
- Index-Backup Job OK / 自動インデックスバックアップが終了。
- Index-Backup Job Warning / 自動インデックスバックアップの警告。
- Index-Backup Job Error / 自動インデックスバックアップのエラー。
- Label new Volumes / 追加ボリュームが必要な時の要求。
- Volume Recycled / ボリュームのリサイクル終了時。
- Device Needs Cleaning / テープドライブのクリーニングが必要です。
- Device Needs Check / デバイスの環境設定に問題。
- Volume Suspect / ボリュームが警戒状態（エラーによる）。
- Restore Job Ok / リストアジョブが完了。
- Restore Job Warning / リストアジョブの警告。
- Restore Job Error / リストアジョブのエラー。
B2Gワークステーションの場合：
- Workstation Backup Job Ok / ワークステーションでのバックアップジョブ完了。
- Workstation Backup Job Warning / ワークステーションでのバックアップジョブの警告。
- Workstation Backup Job Error / ワークステーションでのバックアップジョブのエラー。
- Workstation Restore Job Ok / ワークステーションでのリストアジョブが完了。
- Workstation Restore Job Warning / ワークステーションでのリストアジョブの警告。
- Workstation Restore Job Error / ワークステーションのリストアジョブのエラー。
☆追加オプション
日付/時間：
利用する日時の表示形式を指定します。
ユーザーログインを許可：
このユーザーがP5インターフェイスにログインできるようにするには、このボックスにチェックを入れます。
一般ユーザーの環境設定でこのチェックボックスを無効にすると、新規ユーザーは自動的にログインできなくなります
ログイン動作：
ここでは、ユーザーがログインしたときにアプリケーションが何を行うかを定義することができます。デフォルトでは、フルインターフェイスが表示されます。ログインエリアを設定することで、ユーザーのアクセスはそのログインエリアに制限されます。
