2章2 シンクロナイズ(同期複製・レプリケーション)
P5 Synchronizeがもつシンクロナイズ機能はバックアップのより高速で効率的な形態のひとつです。シンクロナイズの実施中はすべてのディレクトリおよびファイルシステムが異なるディレクトリにコピー複製(レプリケーション)され、その後も継続して同期複製された状態を保ちます。
ソースとターゲットディレクトリは、異なるコンピュータ上のディレクトリやファイルシステムを指定することができます。P5サーバー上のソースから、他のP5クライアント上のターゲットへの同期複製の設定や、またその逆も可能です。
Synchronization(同期複製)の利用には、旧来から存在するテープへのバックアップと比較していくつかの優位点があります。
- データのコピーが常にオンラインで利用可能
- 通常のバックアップで必要となるテープからのリストア作業が不要
- 複製されたデータはいつでも即座に利用可能
- 複製されたデータはネットワーク上からもリモートサーバーからいつでも利用可能
同期複製はワークフローの要素としても利用可能です。
- インターネット経由で離れた支社、支店間と本部のデータで同一のデータを維持共有
- 企業のワークフローの一部を外注先へのデータの共有に利用可能