1-2 LiveGrade - ライブラリ
LiveGradeはバージョン3から、それまでのルックライブラリに加えて、静止画と映像ファイル(クリップ)の管理機能が追加されました。ライブラリのアイテム(ルック・静止画・クリップ)は、フォルダによる分類管理が可能です。
ルックはエクスポートしてポストプロダクション工程への受け渡しが行えます。静止画やフレームグラブは、新しいグレードを作成する際のリファレンスとして使用したり、過去に作成したルックの再調整などに活用できます。使用例については「LiveGrade - ユーザーインターフェース - スロットモードとクリップモード 」にて解説しています。
図1: ライブラリ
LiveGradeの「ライブラリ」は、次の各種アイテムを管理します。
- ルック : カラーグレーディング情報です。エクスポートも可能です。
- クリップ : 映像データです。メタデータとともに管理され、ルックを適用して表示されます。
- スチル : 静止画データです。ルックを割り当てた状態で表示されます。
LiveGradeのグレードライブラリは、簡単かつ便利にグレードの管理・整理分類ができます。
グレードライブラリはつぎの各部で構成されます。
プロジェクト
任意のプロジェクト名を入力できます。また、プロジェクト名は画面の上にも表示されます。
図 2: プロジェクト管理についてのポップアップ表示
フォルダ
グレードフォルダはグレードを保存するアイテム(項目)です。
「+」ボタンで追加が可能です。削除するには右クリックして「Delete...」を選びます。
図3: フォルダ表示
メインライブラリパネル
図4 : ライブラリパネル
「ライブラリパネル」では、個別にグレードを管理します。グレード名の変更や、摘要(description)の追記、カメラ、シーン等など、グレード の特定に役立つ各種情報や、ポスプロでのマッチングの手がかりとなる項目の編集が行えます。
「サーチボックス」を使って目的のグレードを検索して見つけ出すこともできます。
グレードライブラリに表示する項目を選ぶには、パネル右下の「ギア」ボタンをクリックします。
図5 : 表示する項目を選択
グレードの読出しと保存
他のソフトウェアで作られたASC-CDLグレードや、ALEXAルックをLiveGradeライブラリに読み込んで利用することもできます。
詳細については下記を参照ください。
- LiveGradeのグレーディングモードとグレーディングノード
- LiveGrade - UI - クリップ、静止画、ルックの作成
図6:「New Look」、「Apply」、「Update」、「Open」ボタン
- 「New Look」…現在のカラーと3D LUT設定を新規ルックとしてライブラリに保存します。
- 「Apply」ボタン … ライブラリで選択中のグレードを選択したデバイススロットに割り当てます。
- 「Update」ボタン… 現在のカラー設定を、ライブラリで選択中のルックに適用します。複数のルックを選択して一括して更新することもできます。
- 「Open」ボタン … イメージビューアーを開いて保存された静止画に選択中のルックを反映させて表示します。
グレードに付与されたメタデータ情報については下記記事も参考ください。
- グレードエクスポート時にメタデータ情報による自動命名スキームを使う
- グレードをALE経由でScratchにエクスポートする
- 4-02 ルックレポートをPDF出力する
これらのUIアイテムはスロットモードとクリップビューモードで異なります。表示の違いについてはLiveGrade - ユーザーインターフェース - スロットモードとクリップモードを参照ください。