ドイツ博物館、VMバックアップソリューション「Archiware Pure」を導入
ドイツ博物館はドイツ・ミュンヘンを拠点とする科学技術分野の国立博物館です。このたび、博物館の運営に必要な各種システムのバックアップソリューションとして、Archiware社の「Archiware Pure」が選ばれました。
● 仮想システムのバックアップ用途に、導入が簡単でシンプルに運用できる「Archiware Pure」を選定
● ドイツ博物館内部の各種システムを一括バックアップ
ドイツ博物館は科学・技術分野にまつわる10万点を越える収蔵品を誇る国立の博物館です。ライト兄弟による初の量産動力飛行機や、Uボートの原点となったU1潜水艦、コンラート・ツーゼが開発した世界初のプログラム制御式コンピュータ Zuse Z3、ディーゼルが発明した最初のディーゼルエンジン、そしてカール・ベンツが発明した自動車など、科学技術史に名を残す著名な収蔵品が展示されています。
ドイツ博物館は、ミュンヘンのイーザル川の中州にある博物館本館のほか、交通館、ミュンヘン近郊にあるシュライスハイム航空館、ボンに所在するボン・ドイツ博物館の各分館の4つの施設で構成されています。約600名の職員の中には各分野の専門技術を持つ担当職員が勤務しており、所蔵品の展示設備や体験型展示設備のほとんどが博物館職員の手によって内製されています。
博物館の運営に必要なメールやウェブサーバー、プリントサーバーやすべての収蔵品の管理、特別展示の企画、会計システムなど内部のシステムが仮想システムとして動作しています。さらに一部署の特定用途だけに特化した専用のシステムや、専用のデータベースなど、細かなシステムがいくつも動作しています。
こうした数多くのシステムをVMware ESXi環境下で運用するドイツ博物館では、簡単に運用できるバックアップ手段を必要としていました。現在動作しているESXiホストは5システムで、合計68台の仮想マシンが稼働しています。そのうち24台はクリティカルなもので、頻繁なバックアップが欠かせません。
導入の容易さと共にシンプルな操作体系が決め手となり、Archiware Pureが選ばれました。特に最重要項目とされた運用管理のシンプルさは、単一のユーザーインターフェースですべての仮想マシンのバックアップを一括して確認できるなど、実際に運用管理の負担を最小にしています。
さらに最重要要件とされた、1ファイルごとの復元および個別の仮想マシンの復元にもそれぞれ対応しています。
Archiware Pure の特長
- Pure自体が仮想マシンとして導入できるので、5分間ですぐに導入
- 高速バックアップ・リストア
- データの検算チェック
- 簡潔な操作系、ウェブブラウザで一括操作
- 90日間の評価試用版
- 1物理サーバーごとの低廉なライセンス価格系
「各種専用システムが混在した多数の仮想システムを同時に運用・管理するのは大変な労力を強いられます。中にはかなりクセのある特定のタスク専用の特殊なシステムまで存在します。我々ドイツ博物館は、堅牢なバックアップで内部システムのセキュリティを保全しなければなりませんが、Archiware Pureを導入することで最小の時間と労力で実現できました。特に気に入っているのが、単一のインターフェイスですべての仮想マシンのバックアップ状況を一括管理できる点です。前回のバックアップ実行履歴や、バックアップ先ストレージの必要容量などと一緒に、バックアップ対象となる仮想マシンのステータスをまとめて確認・管理することができ、大幅な時間の節約になっています」 (ドイツ博物館 担当技師 Thomas Mondt氏)
機器構成
Archiware Pure ライセンス数 : 5ライセンス
バックアップ対象仮想マシン数 : 68 (各種OS混在)
VMware ESXiホスト数 : 5台
Cisco UCS C240 M4S
12コア/24スレッド
RAM512GB
8Gb FibreChannel
1Gbpsイーサネット(4ポート)
10 Gbps イーサネット(2ポート)
バックアップ先ストレージ容量 : 15TB