スイスの新設放送局JOIZが、ソーシャルメディアと旧来のテレビ放送を融合

元スイステレビジョンのカート・シャード、アレグザンダー・マッツァラ、ITビジョナーのペーター・シュルツによって設立された放送局のJOIZは、スイス特有のメディア環境に革命的なコンセプトをもたらしました。2010年11月から短期間で集中して実施されたテスト運用を経て、2011年3月に本放送を開始しました。

JOIZはこれまでカバーされていなかった14歳から29歳の年齢の視聴者層に絞り込みました。元々この若者層をターゲットとしているMTVですらこうした視聴者層の維持に失敗していたにも関わらず、JOIZは急速に若者の支持を得ることに成功しました。

JOIZは構想していた「旧来のテレビ放送とソーシャルメディア、ウェブそしてモバイルアプリケーションを融合する」というコンセプトを実現するためにToolsOnAirにコンタクトを取りました。特に地元視聴者と司会者のインタラクティブ性が最重要となるこのコンセプトに応えるためにToolsOnAirと放送オートメーションを得意とするドイツの放送局システムプロバイダのstep2e社が共同して、異例の自動化能力を備えた高レベルのバーチャルスタジオを構築しました。ニュースはstep2e社の報道システムから自動的にToolsOnAirの「just:live」にフィードされ、「just:live」の先進的なGUI設計により、進行中の急な変更にも対応できる非常に高い柔軟性を備えたシステムが構築されました。さらに同局の24時間365日の自動送出をToolsOnAirの 「just:play」が支えます。

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ペーター・シュルツ JOIZ CTO :
「JOIZのようなコンセプトは、非常に高度なオートメーション能力無しには実現できません。そこにはToolsOnAirが大きな存在となっています。Facebookからのライブフィードを使って、いままでにない視聴者と司会者との間のリアルタイムなインタラクティビティを獲得しました。視聴者の若者の多くが、我々がセカンド画面インタラクティビティと呼ぶ、iPadや携帯電話、パソコンのような機器をテレビを見ながら操作しています」

これはTwitterやFacebookと旧来のテレビ放送の緊密な融合を意味し、放送番組へのフィードバックや投票により番組とプレイリストの双方にダイナミックな影響を与えています。ToolsOnAirの先進のXMLインターフェイスは、ライブイベントや、リアルタイムグラフィックス、そして報道担当によるリアルタイムテロップや、社外のスケジューリングおよび自動化システムの統合を容易にします。

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ギルベルト・レブ ToolsOnAir社 営業担当副社長:
「これは今日のIT技術なくして実現不可能なコンセプトです。特にTwitterやFacebookには極めて短い時間での応答が要求されます。我々はこの最も高速なITプロトコルに歩調を合わせて協働しているのです」

真のインタラクティビティは放送の世界において常に変幻に富むものであり続けてきました。最新のIT技術によって、JOIZはインターネットの即時性が旧来のテレビ放送分野に及んだことを証明しています。

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http://www.joiz.ch/