Pomfort Silverstack 活用シーン

撮影映像素材の品質チェック

ミスを見逃さない、撮影現場での徹底チェック。再撮リスクを未然に防止し、時間を節約。

01 teaser playbackエラーやミスを排除するためには、撮影された映像のチェックが欠かせません。より撮影現場(オンセット)に近い段階でチェックを行えるのが理想であり、問題が発生した場合のリテイクリスクを最小化することができます。「Silverstack」は、ピクセルレベルの精度で、しかも調整後のルックを反映させた最終イメージに近い状態での再生チェックが撮影現場で行えます。また、Silverstack XT版ではHD-SDI出力再生による10ビット色深度でのチェックが可能です。
映像データをMacに転送(オフロード)した直後から、現場に居ながらにして収録にまつわるさまざまなミスをチェックすることができます。

白飛びや黒つぶれといったクリッピング、ピント、露出、コーデックによるノイズ、そして音声データなどの品質チェックをしながら、チェック結果をクリップライブラリに注釈やコメントをフレーム単位で記録することができます。

【ユーザーより】 Silverstackのライブラリですべての注釈やメタデータをいつでも参照できるのは、Silverstackで作業する際の大きな利点です。 クリップライブラリを利用することで、撮影素材を細かい情報に至るまで追跡管理できるので、ファイルとメディア、そしてカラー情報の消失を不安がるクライアントに対して、それらの所在をいつでも伝えることができます。


撮影現場で映像データをバックアップ・整理分類

バックアップボリュームを作成・管理、そしてドライブの受け渡し

02 teaser backup収録された情報のデータバックアップの責任者はほかならぬDITです。DIT / DMは素材ファイルの一貫性を保証しながら、確実に編集やポスプロ工程にデータが行き渡るようにする仕事です。

Silverstackは、SSDドライブや外付けハードディスク、RAIDストレージなど複数のターゲットへの同時ファイルコピーに対応。すべてのファイルは、高速なxxhashや、幅広く利用されているMD5やSHA-1チェックサムアルゴリズムでの検証がおこなわれるので、オリジナルデータと完全に一致した状態でのファイルコピーを保証することができます。

【ユーザーより】 Silverstackの最大の長所は、ファイルフォーマットが混在するプロジェクトへの対応能力です。単一の堅牢なワークフローで、多種多様なカメラを混在したプロジェクトでも強力なオンセットメディア管理機能が真価を発揮します。


カスタマイズ性に富む作業報告書を生成。データコピー作業のレポート

充実したクリップ報告書をドライブにつけて、編集やポスプロ工程にデータを受け渡す

03 teaser reports撮影が終わったら、次の工程となる編集担当や制作担当から、収録ずみデータの内容や確実にコピーされているかなどの詳細な撮影素材データをまとめた情報を求められます。

これらは各映画会社やポストプロダクション、あるいはプロジェクトごとに異なった、独自の書式や基準が定められています。

Silverstackを使えば、カスタマイズされた書式で、ボリューム、クリップリストで収録メディアやディスクの使用状況の概要レポートを生成することができます。書式プリセットを使用したり、さらにカスタマイズすることもできます。

【ユーザーより】 レポートはカスタマイズして、各社ごとの書式に仕立て上げることができます。レポートは単なる文書化された作業記録だけでなく、作業成果や担当工程の完了の伝票として、または責任範囲を明確にするドキュメントでもあり、またプロフェッショナルな仕事を強調することができます。


EDLコンフォーム (Silverstack XT版)

必要な素材データを、自動的にひとまとめに

04 teaser conform複数のハードディスクにまたがって保存されている膨大な撮影素材のなかから、特定の一部のクリップだけを編集に受け渡したいといった場面は頻繁に発生します。

複数のハードディスクを手渡したり、必要なクリップを手作業で探しだすかわりに、EDLインポート機能をつかって自動的に必要なクリップだけを抽出することができます。

Silverstack XTはEDLのタイムコードと素材のタイムコードを照合し、EDLのイン・アウト点が打たれたすべてのクリップをひとまとめにした新しいビンを生成。EDLに関連したクリップ群をポータブルストレージに一括コピーして、次の工程に手渡せます。

【ユーザーより】Silverstack XTのEDLインポート機能は、増え続ける膨大なメディアデータの取り扱い作業で、製作チームにとって非常に大きな頼りになります。圧縮コーデックの映像素材ファイルのみならずRAWシーケンスも自動的に抽出してまとめられるので、作業工程を大幅に加速します。


チェックサム照合コピーで、素材データのバックアップをより確実に。

MHLツールの併用で、映像データの一貫性を常に維持

05 teaser endtoend製作工程を通じて、メディアファイルや関連するその他のファイルは何度も複製され、工程ごとに様々な場所を行き来します。各工程のそれぞれの設備ですべてのファイルとフォルダ構造が素材と同一のコピーであることが保証されなければなりません。

SilverstackはMHLのチェックサム技術を利用し、すべてのフォルダを封印します。MHLはオリジナルのフォルダ情報の構造をすべてのコピー先のフォルダに保持し、改変が発生した時点を特定することができます。

【ユーザーより】Pomfortが無償提供するMHL検証ツールは、「Check MHL checksum」ボタンをクリックするだけで、オリジナルのファイルおよびフォルダ構造に一貫性を保っていることを簡単に確認することができます。


素材映像をトランスコード、そして配布

ラッシュ試写やオフライン素材として、QuickTime ProRes、さらにiPadなどで再生可能なH.264ムービーに変換。

06 teaser transcoding撮影チームにとって、撮影直後に収録された映像を見られるのが理想です。すべてのスタッフがすぐに撮影後の映像を確認するには、再生環境を選ばない、だれでも見られる方式に変換して配布しなければなりません。ウェブベースサービスなどを利用して携帯端末やタブレット機器での閲覧が求められます。

Silverstackは主要なカメラで撮影された映像素材データをQuickTimeおよびH.264ムービーへの変換に対応し、MacやPCだけでなくiPadやiPhoneなどでの端末で撮影データが再生チェックできます。

【ユーザーより】クリップの山から、Silverstackのライブラリで、再生したい撮影素材を簡単に絞り込める事が最大の武器です。トランスコーディングウィザードで素材から直接、目的のフォーマットや解像度への変換が実現。プレビュー工程を大幅に加速します。


1次・2次コピーで速度を最適化する「カスケーディングコピー」

収録用記録メディアから高速にデータを逃し、記録メディアの稼働サイクルを向上

よりデータ量の多いデジタルシネマカメラ収録フォーマットへの需要の高まりとともに、データ量は増加の一途をたどっています。同時に、記録メディアの容量消費も同様に増加しているといえます。Silverstack 4以降で追加された「カスケーディングコピー」機能は、貴重なストレージ容量の冗費を抑えます。カメラの記録メディアから、SSDなどの高速なデータストレージに1次コピーを行い、HDDなど低速なストレージに2次コピーを行うことで、コピー完了までの時間を短縮します。カメラの記録メディアからのデータが完了した段階で、コンピュータからアンマウントして次の撮影に再利用することができます。

【ユーザーより】カスケーディングコピー機能は、データストレージのコスト削減に貢献しています。データの空き容量確保が高速かつセキュアに完結し、配布に回す低速なHDDへのコピー完了までの待ち時間が解消しました。収録用の記録メディアは次の撮影にすぐ戻せるので、記録メディアの稼働サイクルも向上しました。


クリップ情報の共有・配布、集結で分業・コラボレーション

複数のSilverstackライブラリの受け渡し、集結

撮影、ポストプロダクションの工程を通じて、製作スタッフ間のクリップデータの共有が頻繁に求められます。撮影現場(オンセット)や撮影拠点(ニア セット)、ポスプロ会社を問わず、クリップ自体のデータに付帯データと共に受け渡しを求められます。また、こうした問い合わせの受付窓口も1つであるのが 理想的です。Silverstack XT をオンセットツールだけでなく、すべての複数の撮影チームや、複数の撮影現場からのデータの集中インジェストステーションとして利用すれば、こうした要求に対応することができます。

Silverstack XTは簡単で安全にすべてのメタデータライブラリをSilverstackをインストールした複数のMac間で相互に受け渡すことができます。ライブラリやフォルダ、ビンを既存のライブラリへインポートや、マージしたり、新規プロジェクトとして取り込むことができます。

【ユーザーより】他のMacからの作業データのやりとりが可能なSilverstack XTを撮影のオンセットツールだけでなく、集中インジェスト・データ管理ステーションとしても利用することで、プロジェクトごとに異なる製作環境に柔軟に対応します。


 LTOテープへのLTFSでのオフロード&アーカイブ

大容量の映画データを短時間でバックアップ

劇場公開映画、テレビドラマ、CMを問わず、カメラで収録されたコンテンツデータは安全に保存されなければなりません。現在、LTOテープが持つ信頼性、長期保存性、容量単価コストのメリットに、共通のインターフェイスでアクセス性を高め、さらなる利便性をもたらすLTFS 技術が利用できるようになりました。Silverstack XTでは、LTFS経由でLTOにHDDの利便性に近い使い勝手での読み書きを実現しました。

【ユーザーより】すべてのクリップのメタデータをSilverstackライブラリに残しながらソースデータをチェックサムベリファイを伴ってLTOテープに保存ができます。これによりSilverstack XTでLTOにアーカイブされたデータを簡単に検索し、LTOからの再利用が実現しました。