6章12 インデックスデータベース

P5は様々な情報を持つ複数のデータベースを管理します。例えば、保存した全てのファイルの一覧をインデックスデータベースで管理しています。クライアントの作成時には、そのクライアントのインデックスデータベースも作成されます。また必要であればいくつもアーカイブデータベースを作成する事ができます。アーカイブプランの設定をする際、これらのデータベースを一つ指定する事ができます。

デフォルト設定のアーカイブデータベースはインストール時に自動的に作成され、インデックスデータベースは変更しない限りデフォルト状態で維持されます。

バックアップジョブを実行する度に保存するバックアップインデックスとは異なり、アーカイブインデックスを確実に保存するためにはバックアッププランを設定する必要があります。

6.12.1 データベースの作成

  1. ウェブブラウザでP5に管理者としてログインします。
  2. トップメニューからアーカイブ/バックアップを選択し、画面左下の「拡張オプション」から「インデックス管理」を開きます。
  3. 画面下から「新規」を選択します。
  4. データベース・ダイアログ・ウィンドウのフィールドを完成します。

 6 12 1 1

名前:

希望するデータベース名を次の規則で命名します。

  1. 複数のデータベースが同じ名前を持たないこと。(重複しない、一意であるユニーク名)
  2. 32文字以内であること。

 

説明:

データベースの説明を入力してください。

ステータス:

ステータスはこのデータベースの可用性を表します。

» 有効: データベースはシステムに利用されます。

» 無効: データベースはシステムに利用されません。

ドライバ形式:

このデータベースを管理するために用いられるツリードライバの形式です。

使用法:

このデータベースが参照するデータの形式です。

ディレクトリ:

このデータベースを作成するファイルシステムの中のパスを入力します。また推薦されているパスを選択しる事も可能です。

新規作成されたアーカイブインデックスのログインエリアを作成する事を忘れないでください。もし作成しなければ、インデックスはリストアセレクションに表示されません。

ログインエリアを作成するには6章13.1「ログインエリアの作成」を参照ください。

6.12.2 アーカイブインデックスデータのバックアップ

P5はアーカイブインデックスデータベースの自動バックアップを作成することができます。バックアップインデックスが自動的にテープに保存されるのと異なり、アーカイブインデックスはディスク上にコピーされ保存します。有効にすると、インデックスは日ごと設定した時間に別途保存されます。

ターゲットクライアント

バックアップを保存するクライアントを入力します(クライアントに関しては6章10を参照してください)

バックアップディレクトリ

バックアップを保存するフォルダパスを入力します

開始時間

バックアップを開始する時間を入力します。設定の際、このインデックスを使用するアーカイブジョブが実行されていない時間になるようにしてください。でなければ、バックアップコピーは不完全となります。

 

6.12.3 アーカイブジョブログインベントリ

このセクションでは、アーカイブされたファイルのインベントリを、ジョブ終了後の電子メールレポートに追加するかどうかを指定します。有効にすると、P5 は各パスとファイル名をインベントリリストに追加します。選択ボックスでは、インベントリにメタデータフィールドを追加することができます。

※新規に作成されたアーカイブインデックスのログインエリアは作成するようにしてください。でなければ、インデックスがリストアセクションに表示されません。

 

6.12.4 データベース:

設定されたデータベースには、利用可能ないくつかのオプションがあります...

6.12.4.1フィールド...

選択されたデータベースは、この機能を使う事によって各それぞれテキストフィールドを指定する事ができます。またこの機能はアーカイブデータベースでのみ利用できます。

p5indexdbfield

データをアーカイブする時プランを選択します。他のパラメータとともに、プランは対象のインデックスを指定します。インデックスの各フィールドはデータのタグを追加する事ができます。これらのフィールドは素早く簡単にアーカイブインデックスの中のデータを探し出す事ができます。(詳しくは9章2.4「検索ボタン」を参照ください)

6.12.4.2 データベースのチェック

この機能は指定のバックアップデータベースまたはアーカイブデータベースをチェックする事が可能であり、その際にはバックアップインデックスまたはアーカイブインデックスに割り当てられたクライアントを確認する事ができます。チェックに要する時間はインデックスの容量や、バックアップサイクルの数によって左右されます。

この機能は、指定のインデックスが他のジョブに使われていない時に使用することをおすすめします。バックアップインデックスでチェックを使用しても解決できない問題は、バックアップ時に自動的に保存されるボリュームからインデックスを復元する事で回復します。

第2の工程で、復元に必要とされるボリュームをメディアマネージャで利用可能にするために、一覧となって表示されます。

p5indexdbcheck

バックアップインデックスとは逆に、チェックインデックス機能で修正できなかったアーカイブインデックスは、自動保存されないため、自動復旧はできません。そのため、アーカイブインデックスは、バックアッププランまたはアーカイブインデックスデータベースバックアップ機能(上記参照)によりバックアップしておき、破損した場合にバックアップから復元できるようにしておくことをお勧めします。