MIDO NAS 1600シリーズ

mido16

映像制作のためのネットワーク共有ストレージソリューション。

Synergy 『MIDO NAS 1600』シリーズは、映像制作のために開発されたネットワーク共有ストレージです。本体とイーサネットケーブルで直結するだけの簡単なセットアップで、 今までダイレクト接続のローカルストレージでしか得られなかった高速転送が各端末で得られます。


■ 各編集端末にLANケーブルで直結するだけの簡単導入

MIDONAS1600シリーズは標準で10ギガビットイーサネットポート(形状はRJ45)を6ポート装備。クライアント・マシンをこのポートにCAT6規格のイーサネットケーブルで接続するだけの簡単接続です。もちろん10ギガイーサネットポートはギガビットイーサネットと互換がありますので、一般的なコンピュータも同様に接続が可能です。 また、IPv6とBonjourに最適化。これによりさまざまなOSのマシンとの接続をさらに容易にしています。

■ 各端末で500メガバイト毎秒の転送帯域を確保

MIDONAS1600は内蔵する16ドライブディスクアレイによる強力なデータアクセス能力が魅力です。10ギガビットイーサネットの場合は最高約500MB/sの能力を発揮。ギガビットイーサネットの場合は最高約100MB/sの速度を発揮します。FW800やeSATA接続のローカルハードディスクをしのぐデータアクセス速度を発揮しますので、HDから4Kのビデオ編集に対応することが可能です。

MIDONAS1600が持つ再生可能ビデオストリーム総数までの転送帯域のなかで各端末での転送帯域を確保しながら運用ができます。

* 4Kの場合、データ容量の非常大きいDPX素材の編集には適しません。DPX・4K・60Pの編集にはMIDOSAS/RS-12GX24xxディスクアレイを推奨しています

■ 豊富なアップグレードオプション(SFP+接続への変更やGbEポートの追加)

MIDONAS1600はより高性能な10ギガビットイーサネット接続環境を必要とするシーンに対応できるSFP+光ファイバー接続へ変更できるオプション(型式 MIDO-SFP4)を用意しています。SFP+へグレードアップすることで、データ転送能力が向上し安定性も高まり、より確実な4K制作への対応が可能となります。逆に速度ではなく接続するクライアント数をギガビットイーサネットで増やす必要がある場合に備えて、ギガビットイーサネット6ポート拡張オプション(型式 MIDO-EXP-G6)も用意しています。

■ 堅牢なストレージ

MIDONAS1600はデータの安全性にも優れた設計です。内蔵する16個のハードディスクを UNIXで培われた堅牢なファイルシステムであるZFS方式を採用。パリティレベルは標準出荷時設定でRAID-Z(通常のRAID5相当)を採用。ZFSとRAID-Z で共有されるデータをがっちりガードします。より高度なデータ安全性を望まれる場合RAID-Z2(通常のRAID6相当)と16個のうち同時に三つのドライブの故障でもデータを保全するトリプルパリティーのRAID-Z3を使用することも可能です。

■ 日本国内開発製造

国内開発ならではの日本語への高度な対応を提供します。MIDONAS1600の各種設定を行 うWEBツールのインターフェイスももちろん日本語です。接続の容易さのみならず運用上の容易さもMIDONAS1600の魅力です。 また、日本開発・日 本生産・日本国内のサポートなので日本語による日本時間によるトラブルへの対応が可能です。言語の障壁や時差はMIDONAS1600にはありません

 

■ 背面各部名称

 

 

 

 

 

MIDO NAS 1600シリーズ仕様諸元
MIDO NAS 型式  MIDO-1602 MIDO-1603 MIDO-1604
内蔵HDD数 16台
ファイルシステム ZFS
RAIDプロテクション RAID-Z(RAID5相当) / Z2(RAID6相当) / Z3(トリプルパリティ)
容量 32TB 48TB 64TB

クライアント用ネットワークポート数

10ギガビットイーサネット(RJ45)ポート x 6 *オプションで4ポートをSFP+に変更可能

対応プラットホーム (クライアント) Windows / Mac / Linux
ネットワークインターフェイス リンクアグリゲーション対応
ギガビットイーサネットポートの追加はオプション設定
保証 1年間センドバック修理保証
オプション ・代替機先出保守プログラム
・定期リモートメンテナンス
・オンサイト保守プログラム
電源仕様 2+1 リダンダント電源
660Wリダンダント 80Plus
外形寸法 133.3 x 482.6 x 711.2 mm
3RUラックマウント筐体

■ 導入事例1 放送局A

4K編集に対応するためMIDONASにあえて2式の編集クライアントの接続に限定し、データアクセスの効率化と速度安定化のためにSFP+接続に変更したシステム事例です。この構成では図にありますように読み書き速度を高速にできるため、従来であれば直接接続する6~8ドライブのディスクアレイでしか得られなかったアクセス速度をNAS環境にて達成しています

■ 導入事例2 放送局B

既存の旧型MacProによるFinalCutPro7とEDIUSのHD編集環境を維持しつつ、4K編集の環境を追加した環境です。MIDONASは標準仕様で10ギガビットイーサネットを6ポート持っていますが、そのうちの4ポートをギガビットイーサネット6ポートへ変更することがオプションで可能です。このオプションでアレンジしこの環境は完成しています。10ギガビットはRJ45による接続ですがそれぞれ450~500メガバイトの速度を発揮していますのでXAVCコーデックによる4K編集には十分に対応しています。またFinalCutPro7は共有ドライブに対して独特のアクセスをしますので、各マシンに専用オプションであるそれに対応したユーティリティーをインストールを行っています。

■ 導入事例3 番組制作プロダクション

旧型MacPro(MacPro5.1)によるFinalCutPro7編集環境を生かし、既存の社内LAN経由でのアクセスを可能にした事例です。この場合のアクセス速度はMIDONAS1600の総合的な速度が約1800メガバイト毎秒ですので各MacProあたり300~330メガバイト毎秒の速度が得られますので、使用目的であるHD編集をProRes422コーデックで行うことに余裕を持って対応することができます。社内LANからのアクセスは主に素材データのプレビューとなるためスイッチングHUBとはギガビットイーサネットで接続しています。主に地上波オンエアの番組制作に活用いただいています。