LiveGrade ProからTeradek COLRを操作する

LiveGrade Pro は Teradek社のワイヤレスLUTデバイス「Teradek COLR」の操作が可能です。送信できるLUTサイズは33 x 33 x 33です。

Teradek COLR をデバイスとしてLiveGrade Proに追加する

Teradek COLRにルック情報を送信するには、LiveGradeが動作するMacとの間でネットワーク接続を確立する必要があります。

ワイヤレスでTeradek COLRと接続するには、ネットワークリストから、COLRが発信するワイヤレスネットワークを選びます。

colr01図1 : Teradek COLRをワイヤレスネットワークリストから選択

COLRはUSBまたはイーサネット経由での通信も可能です。

ネットワーク設定が完了したら、LiveGrade側のメニューから「Device->Add Device…->Add Teradek Device…」を選び、Teradek COLRを追加します。

colr02図2 : 「Teradek Device」をデバイスのリストから選択
 

コンフィグレーションウィンドウが開きます。

colr03図3:  Teradek Deviceの追加

「Refresh」をクリックすると、ネットワーク上に検出されたLiveGrade Proに対応するすべての機器が一覧表示されます。
追加する機器を選択して「Add Device」クリックすると、選択中のスロットにデバイスが追加されます。

追加が完了すると、LiveGradeのメインウィンドウのグレーディングスロットにCOLRが表示されます。割り当てられたスロットを選択してLiveGrade Proからの操作が行えます。

特定のIPアドレスを指定してデバイスを接続する

ネットワーク上からの検出ではなく、特定のIPアドレスを入力して接続する場合は、「Use Custom IP Address」にチェックを入れ、IPアドレスを入力します。

正常接続時はデバイスマネージャーに「デバイス」として緑色の接続インジケータとともに表示されます。

colr04図4: Teradek COLRがデバイスマネージャー上に認識された状態

「Config…」ボタンをクリックすると、IP等の詳細な接続情報が表示されます。

colr05図5 : デバイス情報

Teradek COLRはウェブインターフェースから設定の変更が行え、たとえばデバイスマネージャー上での名称表示の変更などができます。COLRのウェブインターフェースに「how Web Interface」から接続が行えます。


LiveGradeからTeradek COLRを操作する

接続が完了すると、LiveGradeのメインウィンドウのグレーディングスロットにTeradek COLRが表示されます。割り当てられたスロットを選択してLiveGrade Proからの操作が行えます。

ご注意 : COLR は“CDL and LUT”, “CDL Advanced”  “ACES CDL"などのグレーディングモードで利用できます。モードによって応答速度が異なります。COLRはCDL and LUTグレーディングモードにネイティブ対応するので、CDL and LUTノードの処理順序は高速な応答で動作します。その他の複雑なグレーディングモードでは応答速度が若干低下することがあります。

Teradek COLR側には最大32件までのルックを保持することができます。COLR側に作成したルックを保持するには、ルックライブラリで目的のルックを右クリックし、「Permanently Store Look on… -> Teradek Device at A – Colr… -> …」をえらび、COLR側に新規保存するか既存のルックを上書きします。

colr06図6 : Teradek COLRにルックを保持させる操作

COLRのウェブインターフェースでも名称変更や消去など、ルックの管理が行えます。

以上でTeradek COLRからルックを反映した出力がHDMIから得られます。