以前、MIDOSAS2式を使用して高速転送レートを実現する検証を行いました。
Read/Writeが3800MBsと概ね高速な数値を計測していましたが、
”もう少し出るんじゃないか?”という思いがあったのも事実です。

というわけで、再挑戦です。
使用するW/Sは、以前と同じ弊社のDaVinci ResolveターンキーシステムにMIDOSASです。

【DaVinci Resolveターンキーシステム】
筐体:Supermicro 7048GR-T
CPU:Intel Xeon E5 2697 v4(18core,2.3Ghz)×2
RAM:DDR4 128GB
Boot:256GB SSD
GPU:nVidia GeForce GTX 1080 ×2(非SLI)
OS:Windows 10 Pro

【検証用MIDOSAS】

MIDOSAS(HDD16台構成)×2

以前と同じで、RAIDカードを2枚装着し、それぞれにMIDOSAS筐体を1台ずつ接続、
それぞれでRAID5を作成し、NTFSでストライピングボリュームを作成…という手順です。
構築後、AJA System TESTにて計測します。(設定は4K2160、10Bit RGB、Single File)

結果…

5000MB

5000MB/sを超えました…

その後もベンチマークを連続実行して平均的な数値を計測したところ、
Write:5400MB/s、Read:4700MB/sを安定して出すことができました。
実践的な運用環境においては、4000MB/sは保証できるのではないか?という印象です。

実は、前回の検証ではHDD24台×2構成でしたが、今回は事情によりHDD16台×2構成だったため、
以前と同等くらいに落ち着くのではないか?と考えていました。
なのでこの数値は予想を遥かに超えると言えます。

要因としては、MIDOSASにて使用しているRAIDカードの最適化があるのではないかと思います。
元々優秀な性能を誇るRAIDカードを使用していましたが、ファームウェアの更新が重なるごとに
安定度が増してきた感じがありました。それがこの構成でも、非常によく作用したのではないかな?という印象を持っています。

さて、以前の検証でも言及していますが、このMIDOSAS2台構成は、通常の構成よりは少々大規模になってしまいます。
(PCIeスロットが2つ必要、MIDOSAS2台分のスペースが必要になるなど…)
しかし、4000MB/s出れば、4K60PのDPXを問題なく再生可能です。
4K60PのDPXを扱うのであれば、有力な選択肢の一つと言う事ができます。